Tibayan Designers & Crafters の歴史

 

「第三話 TDCの今」

今とこれから

僕が任期終了したのが、2015年4月。

 

その一年後、2016年3月に後任の協力隊員がポラ町に派遣された。

 

そして2018年3月に任期を終えたところだ。

 

TDCのココナッツクラフト事業は実質タニーだけが生産に当たる体制で、今も続いている。

 

 

 

女性グループの手編みのブレスレットも細々と継続しており、ポラ町の住民の収入源になっている。

 

タニーのトライシクルが少し新しくなっていたり、タニーの息子や娘が大きく成長していたりマニラに出稼ぎに出ていたり。

 

中学生と小学生だった彼らはどんどん変わっていて、時間の変化に驚くばかりだ。

 

 

タニーも僕も、初めて会った2012年から、もう6年近く経つのだ。

 

今やタニーは掛けがえの無い存在になっている。

 

彼がいなければ、Cocoタートルはもう無いし、僕のミンドロ島での活動も、そこに注力した時間も、全て無かったことになっていただろう。

 

 

2018年2月にポラを訪ねた時、今借りている作業場所が抵当に出され、使用できなくなると聞いた。

 

TDCに作業場や事務所がない。そもそもTDCの母体組織TARCAにも事務所がないのだ。

 

写真は差し押さえられる家のテラスだ。

 

 

今に始まったことではないが、この問題は非常に難儀だ。

 

任期中に作業場兼事務所を建設しようと計画しかけたが、役所の出すデタラメな見積もりに対して、非常に慎重に進めていくための時間が必要だった。

 

課題は山積みだ。

 

「手で何かを作ること」を通して、作り手も、買い手も、社会も良くできれば最高だ。

 

しかし、僕の思っている以上に大変な道のりでもある。

 

僕の役目は日本で頑張りること。

 

細く、永く。

 

フィリピンに恩返ししたい。