Pola町ってどんな所?

フィリピン・ミンドロ島ポラ町は、農漁業の盛んな小さな港町です。

 

マニラからは、高速バス、フェリー、バン、トライシクルと乗り継いで、およそ8時間。
人口はおよそ3万4千人。面積は埼玉県熊谷市とほぼ同じ面積で、その約90%が農業用地です。※1

 

ココナッツ農業が特に盛んで、ココナッツオイルの原料供給に一役を担っています。山では柑橘系果物カラマンシーやバナナがとれます。

 

ポラ湾周辺は海洋生物の保護区域があり、ウミガメの保護や研究が行なわれています。住民支援のみならず、将来はウミガメ保護にも繋げていきたいです。

 

ポラ湾に面した、海と山に囲まれた自然豊かな町、これがPolaです。

 

なぜPolaなの?

 

 

およそ3人に1人が安定した職に就けません。※6

 

ひと昔前の2003年、当時のPola町では、2人に1人が貧困という状況でした。
貧困率は55.6%で、ミンドロ島で3番目に貧しい町でした。※2

 

貧困率とは、貧困ライン以下の生活を強いられている人々、および家族の割合です。
※貧困ライン: 1ヶ月間の生活の為に必要な、食料と日用品を購入する為の金額(食料のみの金額を示す指標もあります)

2012年時点のデータでは、東ミンドロ州の一家族あたりの貧困ラインは17,415ペソです。※4  
そして、貧困率は29.2%まで改善されてきています。※3 

それでも町では停電、断水が日常的であり、
貧困問題はなかなか根深い問題です。

この貧困の一要因に、適正な報酬を得られる仕事が、十分に無いことが考えられます。

 

2017年時点で、ミンドロ島やパラワン島を含むIV-B地域では、完全失業率4.0%、不完全失業率31.0%です。(働きたくても働けない、または自発的に働かないも含む)※6
Pola町のある地域では、およそ3人に1人が安定した職に就いていない状況です。

 

フィリピン全体では完全失業率5.4%、不完全失業率17.3%であり、
Pola町のような地方でより高い数値になる傾向にあります。※7

 

特に農漁業従事者の賃金は安く、天候にも左右され、収入は安定していません。

 

Pola町からルソン島のマニラまで、陸路で比較的安く行くことが可能な為、機会を得た者は、マニラ近郊へ出稼ぎに行くことが多いです。

 

出典: 
※1 Philippine Statistics Authority (2015) 「Population Enumerated in Various Censuses by City/Municipality: 1960 - 2015」<http://www.psa.gov.ph/population-and-housing>(参照2017-9-13)
※2 National Statistical Coordination Board (2003) 「2003 City and Municipal Level Poverty Estimate <https://psa.gov.ph/sites/default/files/2003%20SAE%20of%20poverty%20%28Full%20Report%29_0_0.pdf>(参照2017-9-13)

※3 Philippine Statistics Authority (2012)「2012 Municipal and City Level Poverty Estimates」 <https://psa.gov.ph/sites/default/files/2012%20Municipal%20and%20City%20Level%20Poverty%20Estimates%20Publication%20%281%29.pdf>(参照2017-9-13)

※4 Philippine Statistics Authority (2015) 「2015 Philippine Statistical Yearbook」<https://psa.gov.ph/sites/default/files/2015%20PSY%20PDF.pdf>(参照2017-9-14)

※5 Philippine Statistics Authority (2015)「Poverty Incidence for Employed and Unemployed Population:  2006, 2009, 2012 and 2015」<http://psa.gov.ph/poverty-press-releases>(参照2017-9-13)

※6 Philippine Statistics Authority (2017)「Total Population 15 Years Old and Over and Rates of Labor Force Participation, Employment, Unemployment  and Underemployment, by Region:  July 2017」<https://psa.gov.ph/content/employment-rate-july-2017-estimated-944-percent>(参照2017-9-14)

※7 Philippine Statistics Authority (2016) 「Employment Rate in July 2017 is Estimated at 94.4 Percent」<https://psa.gov.ph/content/employment-rate-july-2017-estimated-944-percent>(参照2017-9-14)

誰が作っているの?

農民とその家族で構成された、
Tibayan Designers & Crafters (TDC) が製作をしています。

TDCはTARCA(Tibayan Agrarian Reform Community Association. 日本でいう地方の農業協同組合)の生計向上事業の一つです。

TibayanとはTiguihan, Batuhan, Bayanan という3つの地区を総称した造語です。
それぞれの地域出身の農民およびその家族がメンバーになっています。

TDCはクラフトチームと、編み物チームで構成されています。

クラフトチームは、主に男性メンバーが中心です。炭になったり、廃棄されているココナッツの殻を再利用して、置物やキーホルダーなどのお土産の製作をしています。

編み物チームは、女性メンバーが中心です。カラフルな綿の紐を編み込んで、ブレスレットなどの製作をしています。小さい子供を持つ母親でも、家に居ながらにして仕事することが出来ます。

 

実際にTDCのメンバーは、様々なバックグラウンドを持っています。

先住民の血を引く者、障害を持つ者、小さい子供を持つ母親・父親、高校卒業後も職の無い若者など、皆地元、Pola町出身のメンバーです。

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どんな材料を使っているの?

 

 

Pola町でとれる、ココナッツの殻を再利用しています。

 

Pola町で収穫される農作物の半分以上がココナッツです。

そのため人々の暮らしの中には、ココナッツが常に存在しています。

ココナッツ中心部分にあるココナッツウォーターは、自然から生まれた天然のジュースです。
内側の白い部分の胚乳は、削り取ってココナッツウォーターに混ぜたり、フレーク状にしてデザートに用いたりして食べることが出来ます。
ココナッツオイルも、この部分から抽出し、精製されます。

Coco turtleに使用されるココナッツの殻の部分は、炭焼きして調理用の炭として使用されるか、使い道が無いので廃棄されています。
捨てられるほど殻は大量に存在しているため、炭も非常に安く取引されています。

この殻に付加価値をつけることで、安価に取引されない価値のある商品を作ることが出来ないか、と考えたのが始まりでした。

意外かもしれませんが、ココナッツの殻選びも容易ではありません。

通常殻の事は気にせず、ココナッツを真っ二つに割り、胚乳部分のみを取り出して出荷するか、何もせず実のまま出荷されています。

そのため、Coco turtleに使用できる半球形のココナッツの殻に巡り会う事は、意外と少ないです。

出来る限り、丸くかわいいCoco turtleをお届けするため、最高のココナッツシェルをお届けしたいと努力しています。


また頭と尻尾の部分も、Pola町でとれる木材を使用しています。

どう作っているの?

機械作業と手作業を合わせて、ひとつひとつ製作されています。

簡単に説明すると、このように製作しています。

1. 殻のケバケバを削り取る!

2. 磨く!

3. 亀の形に削る!

4. 甲羅模様を彫る!

5. 木を削り、頭と尻尾作る!

6. 穴を開け、かわいい目をつける!

7. 頭と尻尾に紐をつける!

8. 揺れのバランスを見る!

9. 体に頭と尻尾をつける!

10. お腹を本体にはめる!

11. ココナッツオイルを塗る!

実際の製作の様子の動画はこちら!→

    Cocoはカワイイだけではありません!
    Pola町にこんなに色々貢献できます!

Pola町の農民の、安定した収入源になります。

女性・障害者・若者の社会参加を応援できます。

出稼ぎに頼らない、自立した社会への手助けになります。

地方に残るという選択肢を生み、地方を応援する事が出来ます。

Pola町の人々が、家族と一緒に過ごせる時間を増やす事が出来ます。

地方の貧しい人々にお金が流れ、格差の解消を手助けできます。

教育を受けられる子供を増やす事が出来ます。

自然を壊さない、継続的な生産活動を応援できます。

Coco turtleをPola町の未来の伝統工芸に!を応援できます。

Pola町のウミガメの保護になります(予定!)

 

 

ここでCocoの動きを、ムービーにとらえました!

TDCのこれまでの経緯はこちらから。

TDCヒストリー【第二話】初代 Coco turtle 誕生

2015年4月、事業存続不能かと思われたTDCだが、何とか事業は続いていた。新商品のあてもなく、頭を悩ませていた百々だったが、鶴の一声でCoco turtleの製作が始まることに。

TDCヒストリー【第三話】TDCの今

TDCは依然として、多くの問題を抱えながら、一進一退の綱渡り状態だ。その命運を握っているのはタニー。彼が居なければ、今のTDCは無い。タニーを意地でもTDCに残さねばならない。