Tibayan Designers & Crafters

フィリピン・ミンドロ島ポラ町で、2013年から始まったココナッツハンディクラフトプロジェクトチームです。

ココナッツの殻を用いたCoco turtleや手編みのブレスレットなどを製作しています。

フィリピン・ミンドロ島ポラ町は、農漁業の盛んな小さな港町です。

 

マニラからは、高速バス、フェリー、バン、トライシクルと乗り継いで、およそ8時間。
人口はおよそ3万4千人。面積は埼玉県熊谷市とほぼ同じ面積で、その約90%が農業用地です。※1

 

ココナッツ農業が特に盛んで、ココナッツオイルの原料供給に一役を担っています。山では柑橘系果物カラマンシーやバナナがとれます。

 

ポラ湾周辺は海洋生物の保護区域があり、ウミガメの保護や研究が行なわれています。

ポラ湾に面した、海と山に囲まれた自然豊かな町、これがPolaです。

 

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仕事が無い。だから「ものづくり」で仕事を生もう。

Pola町ではおよそ3人に1人が安定した職に就けません。
※6
ひと昔前の2003年、当時のPola町では、2人に1人が貧困という状況でした。
貧困率は55.6%で、ミンドロ島で3番目に貧しい町でした。※2

 

貧困率とは、貧困ライン以下の生活を強いられている人々、および家族の割合です。
※貧困ライン: 1ヶ月間の生活の為に必要な、食料と日用品を購入する為の金額(食料のみの金額を示す指標もあります)

2012年時点のデータでは、東ミンドロ州の一家族あたりの貧困ラインは17,415ペソです。※4  
そして、貧困率は29.2%まで改善されてきています。※3 

それでも町では停電、断水が日常的であり、
貧困問題はなかなか根深い問題です。

この貧困の一要因に、適正な報酬を得られる仕事が、十分に無いことが考えられます。

 

2017年時点で、ミンドロ島やパラワン島を含むIV-B地域では、完全失業率4.0%、不完全失業率31.0%です。(働きたくても働けない、または自発的に働かないも含む)※6
Pola町のある地域では、およそ3人に1人が安定した職に就いていない状況です。

 

フィリピン全体では完全失業率5.4%、不完全失業率17.3%であり、
Pola町のような地方でより高い数値になる傾向にあります。※7

 

特に農漁業従事者の賃金は安く、天候にも左右され、収入は安定していません。

 

Pola町からルソン島のマニラまで比較的安く行くことが可能な為、機会を得た者はマニラ近郊へ出稼ぎに行くことが多いです。

しかし町には出稼ぎにいけない人たちもいます。また製造・販売という第二、三次産業が弱いという問題がありました。

現地の素材を用いて、自分達の手で生産し、自ら売ることで、今まで得られなかった利益を得ることが必要でした。

このクラフト事業の利点は、一年中、気候の影響を受けないこと、力仕事でないこと(女性や障害者が参加できる)、素材が安く手に入ることです。

独立行政法人国際協力機構(JICA)の設備および技術支援により、事業が開始されることになりました。

 

出典: 
※1 Philippine Statistics Authority (2015) 「Population Enumerated in Various Censuses by City/Municipality: 1960 - 2015」<http://www.psa.gov.ph/population-and-housing>(参照2017-9-13)
※2 National Statistical Coordination Board (2003) 「2003 City and Municipal Level Poverty Estimate <https://psa.gov.ph/sites/default/files/2003%20SAE%20of%20poverty%20%28Full%20Report%29_0_0.pdf>(参照2017-9-13)

※3 Philippine Statistics Authority (2012)「2012 Municipal and City Level Poverty Estimates」 <https://psa.gov.ph/sites/default/files/2012%20Municipal%20and%20City%20Level%20Poverty%20Estimates%20Publication%20%281%29.pdf>(参照2017-9-13)

※4 Philippine Statistics Authority (2015) 「2015 Philippine Statistical Yearbook」<https://psa.gov.ph/sites/default/files/2015%20PSY%20PDF.pdf>(参照2017-9-14)

※5 Philippine Statistics Authority (2015)「Poverty Incidence for Employed and Unemployed Population:  2006, 2009, 2012 and 2015」<http://psa.gov.ph/poverty-press-releases>(参照2017-9-13)

※6 Philippine Statistics Authority (2017)「Total Population 15 Years Old and Over and Rates of Labor Force Participation, Employment, Unemployment  and Underemployment, by Region:  July 2017」<https://psa.gov.ph/content/employment-rate-july-2017-estimated-944-percent>(参照2017-9-14)

※7 Philippine Statistics Authority (2016) 「Employment Rate in July 2017 is Estimated at 94.4 Percent」<https://psa.gov.ph/content/employment-rate-july-2017-estimated-944-percent>(参照2017-9-14)

Coconutから生まれました

Coco turtle と手編みのブレスレットなどを作っています。

Coco turtle1つの売上で、生産者の1/2日分のお給料になります。 ※1

ほぼ全ての工程が手作業です。

そのため、ひとりの生産者が一日に2、3個製作できるかどうかといった具合です。

 

ブレスレットやアンクレットは家事をしながら、空いた時間に製作できます。

機械も必要ありません。

一本のブレスレットを編み上げるのに、およそ1時間掛かります。

 

 

※1 生産者一人分の日給に対しておよそ半分です。2017年 フィリピン労働雇用省 IV-B地域の最低賃金(日給) 235.00-285.00 peso を基に計算しています。
出典:Department of Labor and Employment (2017)「Summary of Current Regional Daily Minimum Wage Rates Non-Agriculture, Agriculture」<http://www.nwpc.dole.gov.ph/pages/statistics/stat_current_regional.html> (参照2017-9-13)

Pola町の農民とその家族で構成されたクラフトチーム、Tibayan Designers & Crafters (TDC)が製作しています。

TDCはTARCA(Tibayan Agrarian Reform Community Association. 日本でいう地方の農業協同組合)の生計向上事業の一つです。

TibayanとはTiguihan, Batuhan, Bayanan という3つの地区を総称した造語です。
それぞれの地区出身の農民およびその家族がメンバーになっています。

TDCはクラフトチームと、編み物チームで構成されています。

クラフトチームは、主に男性メンバーが中心です。
編み物チームは、女性メンバーが中心です。

TDCのメンバーは、様々なバックグラウンドを持っています。

先住民の血を引く者、障害を持つ者、小さい子供を持つ母親・父親、高校卒業後も職の無い若者など、皆地元、Pola町出身のメンバーです。

TDCのHPへ

TDC Original Logo

Pola町のココナッツの殻を再利用しています。

 

Pola町で収穫される農作物の半分以上がココナッツです。

そのため人々の暮らしの中には、ココナッツが常に存在しています。

ココナッツ中心部分にあるココナッツウォーターは、自然から生まれた天然のジュースです。
内側の白い部分の胚乳は、削り取ってココナッツウォーターに混ぜたり、フレーク状にしてデザートに用いたりして食べることが出来ます。
ココナッツオイルも、この部分から抽出し、精製されます。

Coco turtleやブレスレットのボタンに使用されるココナッツの殻の部分は、炭焼きして調理用の炭として使用されるか、使い道が無いので廃棄されています。
捨てられるほど、殻は大量に存在しているため、炭も非常に安く取引されています。

この殻に付加価値をつけることで、安価に取引されない価値のある商品を作ることが出来ないか、と考えたのが始まりでした。

意外かもしれませんが、ココナッツの殻選びも容易ではありません。

通常殻の事は気にせず、ココナッツを真っ二つに割り、胚乳部分のみを取り出して出荷するか、何もせず実のまま出荷されています。

そのため、Coco turtleに使用できる半球形のココナッツの殻に巡り会う事は、意外と少ないです。

また頭と尻尾の部分も、Pola町でとれる木材を使用しています。

みんな違うから面白い。
世界で一つしかないものづくり。
一つひとつ手作業で製作されています。

ココナッツの殻は一つひとつ、大きさも形も厚みも違います。

そのため、手作業でどう加工していくか、殻ごとに微調整して製作しています。

一本の角材から削り出して作る、頭や尻尾の部分も同様です。

手作業のため、どうしても製作時間は掛かります。

しかし、それゆえに完成したCoco turtleは皆それぞれ異なる動きをする、個性豊かな顔ぶれになります。

まさに、世界に一つだけのCoco turtleです。

手編みのブレスレットも同じことが言えるのです。

「TDCのこれまでと青年海外協力隊時代の活動」

TDCの歴史【第二話】初代 Coco turtle 誕生

2015年4月、事業存続不能かと思われたTDCだが、何とか事業は続いていた。新商品のあてもなく頭を悩ませていた百々だったが、鶴の一声でCoco turtleの製作が始まることに。

TDCの歴史【第三話】TDCの今

TDCは依然として、多くの問題を抱えながら、一進一退の綱渡り状態だ。その命運を握っているのはタニー。彼が居なければ、今のTDCは無い。タニーを意地でもTDCに残さねばならない。

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ミンドロ島ポラ町の生産者の手仕事


手を動かし、モノを作る。

製作の様子はこちらから。

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